本家の Arduino の商品群、種類を確認してみよう

初級マイコンのArduino ロボットと電子工作

いろいろな種類のArduinoが出ている。Arduino Uno は知っているが、それ以外についても少し知りたい。オープンハードウェアということで、互換機も多く販売されています。電子工作を進めていくうえで、利用できる数々の商品について、確認して見よう。

Arduino の種類を確認してみよう

Arduino といっても、とても多くの種類が販売されている。その中でも、オリジナルのAruino についてまとめてみたいと思う。

実際には、本家では販売を終了していても、互換機は販売しているものもある。オープンハードウェアなので、そのようなこともある。

現在、販売しているモデルはどんなものがあるのか(令和3年6月現在)

Arduino としての基本機能を持っていて、入門者にも使いやすいものです。互換機として販売されているものの多くはこの中のものである。

Arduino 機能強化

Arduino の基本を押さえつつ、IOピンを増やしたり、センサーを内蔵したりして、さらに利用しやすくなったものになります。Arduino Mega 2560 のように、利用者が多いものについては、互換機も販売されています。

どうしても、互換機として販売されない物や、販売が遅れるものも多いです。入手がオリジナルだけとなるものも多いです。

Arduino IoT 関連
  • Arduino Nano 33 IoT
  • Arduino MKR FOX 1200(Sigfox)
  • Arduino MKR WAN 1300(LoRa)
  • Arduino MKR GSM 1400(GSM/3G)
  • Arduino MKR WiFi 1010(WiFi/Bluetooth)
  • Arduino MKR NB 1500 (LTE)
  • Arduino MKR Vidor 4000(FPGA)
  • Arduino MKR 1000
  • Arduino Uno WiFi
  • Arduino MKR IoT Carrier

正直、利用をしたいが、なかなか入手することができません。通信方式がヨーロッパ限定であったり、日本で利用できない物も多くあります。日本で利用が許可されている通信方式のみが利用できます。

オフィシャルサイトで販売を終了したモデル

2006年以降販売されて終了したもの
  • ARDUINO ESPLORA
  • ARDUINO INDUSTRIAL 101
  • ARDUINO 101
  • ARDUINO ETHERNET
  • ARDUINO ISP
  • ARDUINO USB2SERIAL CONVERTER
  • LILYPAD ARDUINO MAIN BOARD
  • LILYPAD ARDUINO SIMPLE
  • LILYPAD ARDUINO USB
  • LILYPAD SIMPLE SNAP
  • ARDUINO GEMMA
  • ARDUINO YUN MINI
  • ARDUINO YÚN
  • ARDUINO USB2 SERIAL MICRO
  • ARDUINO Leonardo ETH
  • ARDUINO TIAN
  • ARDUINO M0
  • ARDUINO M0 PRO
  • ARDUINO MEGA ADK
  • ARDUINO ROBOT
  • ARDUINO PRO
  • ARDUINO MINI
  • ARDUINO FIO
  • ARDUINO PRO MINI
  • ARDUINO DUEMILANOVE
  • ARDUINO DIECIMILA
  • ARDUINO NG 240
  • ARDUINO EXTREME
拡張シールド等
  • ARDUINO BASIC KIT
  • ARDUINO YÚN SHIELD
  • ARDUINO GSM SHIELD V1
  • ARDUINO WIFI SHIELD
  • ARDUINO WIRELESS PROTO SHIELD
  • ARDUINO WIRELESS SD SHIELD
  • ARDUINO WIFI 101 SHIELD
  • ARDUINO ETHERNET SHIELD V1
  • ARDUINO GSM SHIELD V2
  • ARDUINO USB HOST SHIELD

本家では、販売が終了したモデルでも利用者が多いものなどは、互換機として販売が続いているものもあります。

一度、本家で販売が終了したものについても、互換機で販売がされていないか確認して見ると見つかることもあります。

Arduino Uno 以外の商品群について

シールド
  • MKR2UNO Adapter
  • Arduino MEGA Proto Shield Rev3 (PCB)
  • Arduino MKR MEM Shield
  • Arduino MKR 485 Shield
  • MKR Proto Shield
  • Arduino MKR CAN Shield
  • Arduino MKR Connector Carrier (Grove Compatible)
  • MKR Relay Proto Shield
  • Proto Shield Rev3 (UNO SIZE)
  • Arduino MOTOR Shield Rev3
  • Arduino Ethernet Shield 2
  • Arduino 4 Relays Shield
  • Arduino MKR ETH Shield
  • Arduino Portenta Vision Shield – LoRa
  • Arduino Portenta Vision Shield – Ethernet
  • Nano Motor Carrier
  • Arduino MKRENV Shield Rev2
  • DYNAMIXEL Shield for Arduino MKR Series
  • Raspberry Pi to Arduino MKR bridge HAT
  • Arduino Portenta Breakout
  • Arduino MKR IMU Shield
  • Arduino MKR GPS Shield
  • Arduino MKR RGB Shield
  • MKR Proto Large Shield
  • Arduino MKR Therm Shield
  • Arduino Education Shield
  • Arduino MKR SD Proto Shield

Arduino 商品群にのせて利用できる拡張ボードなどです。何段でものせることができたり、拡張するための自作ボードを作成するための基本ボード。

Arduino の機能を拡張するためのボードで、いろいろな機能を簡単に追加できます。

Arduino のこれからの方向性

商品群をみていると、IoT関係に力を入れていくのかなと感じています。そして、少し小さいボードが増えてきているように思います。

小さなボード一つで、各国の通信方式に対応したものを一つ選んで、IoT関連ガジェットが簡単にできる環境の提供を考えているのかもしれません。

Raspberry Pi Pico と互換性がある Arduino Nano RP2040 Connect の登場。Raspberry Pi のチップを載せ、MicroPythonの完全サポート(2021年7月から利用可能予定)。

Arduino IDE 2.0 が機能し出すのかなと思います。ライブラリ管理やArduino を利用したクラウドサービスとの連携も強化されていく。

電子工作の代表的なマイコンとしての位置づけだったが、IoTの中心的な位置づけになっていくのかなと思います。

より、実用的になってきているように思う。

子供たちが学校で、プログラムを学ぶようになり、簡単なロボットを作成するなどしてくると思うと、一気に趣味としての地位を上げるかもしれません。

主要なライバルたちについて

シングルボード、又は、ワンボードマイコンの一部
  • Raspberry Pi
  • Nvidia Jetson
  • ESP32
  • BeagleBoard
  • PandaBoard
  • M5Stack
  • Intel Galileo
  • Intel Edison
  • LattePanda
  • Orange Pi
  • Banana Pi
  • Seeeduino

電子工作の代表的なマイコンとしてのArduinoですが、それ以外のシングルボードマイコンやワンボードマイコンは山のようにあります。

その中でも、Raspberry Pi や ESP32 、M5Stack 、Nvidia Jetson などが良く使われています。

Arduino は、ワンボードマイコンです。Raspberry Pi のようなシングルボードマイコンは、OSを持った小さなコンピュータになります。なので、比較は難しいですが、シングルボードマイコンは性能がすごい分、扱いが難しいです。その点において扱いやすいArduino は電子工作において、多くの人に利用されています。

電子工作、Arduino の取り巻く環境

日本の子供たちがプログラムを学習するようになりました。同様に、ロボットについても学習が始まっています。

生活環境の中に、IoTという言葉が普通に使われるようになって来てもいます。

その反面、電子工作に使う部品などは、一部の通販サイトなどを通さないと入手ができません。部品の多くは、中国製という事でこの先どのような動きを見せるのかもわかりません。

いろいろな影響で、このコロナの状況下で、半導体、メモリーなどの品薄が問題にもなっています。この先、電子部品等のサプライチェーンの大きな再編が起こるかもしれません。

これも、また、不安定な要因になると思います。Arduino についても、互換機や、周辺の安価な部品については、ほぼ全て中国製だといっても過言ではありません。

その一方。社会インフラにはどんどん新しい電子機器が入り込んできています。監視カメラもそうですし、電子マネーもそうです。自分の情報がどのように扱われているのか、どのように取得されているのかさえ、わからない状況です。

それでも、その動きはどんどん進んでいくでしょう。

そのような中、電子工作を通して、Arduino を通して、少しでも、IoT の理解を深め、自分の周りで起こっているパラダイムシフト的なデジタル社会への変革について考えてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました