いろいろな種類のArduinoが出ている。Arduino Uno は知っているが、それ以外についても少し知りたい。オープンハードウェアということで、互換機も多く販売されています。電子工作を進めていくうえで、利用できる数々の商品について、確認して見よう。
Arduino の種類を確認してみよう
Arduino といっても、とても多くの種類が販売されている。その中でも、オリジナルのAruino についてまとめてみたいと思う。
実際には、本家では販売を終了していても、互換機は販売しているものもある。オープンハードウェアなので、そのようなこともある。
現在、販売しているモデルはどんなものがあるのか(令和3年6月現在)
Arduino としての基本機能を持っていて、入門者にも使いやすいものです。互換機として販売されているものの多くはこの中のものである。
Arduino の基本を押さえつつ、IOピンを増やしたり、センサーを内蔵したりして、さらに利用しやすくなったものになります。Arduino Mega 2560 のように、利用者が多いものについては、互換機も販売されています。
どうしても、互換機として販売されない物や、販売が遅れるものも多いです。入手がオリジナルだけとなるものも多いです。
正直、利用をしたいが、なかなか入手することができません。通信方式がヨーロッパ限定であったり、日本で利用できない物も多くあります。日本で利用が許可されている通信方式のみが利用できます。
オフィシャルサイトで販売を終了したモデル
本家では、販売が終了したモデルでも利用者が多いものなどは、互換機として販売が続いているものもあります。
一度、本家で販売が終了したものについても、互換機で販売がされていないか確認して見ると見つかることもあります。
Arduino Uno 以外の商品群について
Arduino 商品群にのせて利用できる拡張ボードなどです。何段でものせることができたり、拡張するための自作ボードを作成するための基本ボード。
Arduino の機能を拡張するためのボードで、いろいろな機能を簡単に追加できます。
Arduino のこれからの方向性
商品群をみていると、IoT関係に力を入れていくのかなと感じています。そして、少し小さいボードが増えてきているように思います。
小さなボード一つで、各国の通信方式に対応したものを一つ選んで、IoT関連ガジェットが簡単にできる環境の提供を考えているのかもしれません。
Raspberry Pi Pico と互換性がある Arduino Nano RP2040 Connect の登場。Raspberry Pi のチップを載せ、MicroPythonの完全サポート(2021年7月から利用可能予定)。
Arduino IDE 2.0 が機能し出すのかなと思います。ライブラリ管理やArduino を利用したクラウドサービスとの連携も強化されていく。
電子工作の代表的なマイコンとしての位置づけだったが、IoTの中心的な位置づけになっていくのかなと思います。
より、実用的になってきているように思う。
子供たちが学校で、プログラムを学ぶようになり、簡単なロボットを作成するなどしてくると思うと、一気に趣味としての地位を上げるかもしれません。
主要なライバルたちについて
電子工作の代表的なマイコンとしてのArduinoですが、それ以外のシングルボードマイコンやワンボードマイコンは山のようにあります。
その中でも、Raspberry Pi や ESP32 、M5Stack 、Nvidia Jetson などが良く使われています。
Arduino は、ワンボードマイコンです。Raspberry Pi のようなシングルボードマイコンは、OSを持った小さなコンピュータになります。なので、比較は難しいですが、シングルボードマイコンは性能がすごい分、扱いが難しいです。その点において扱いやすいArduino は電子工作において、多くの人に利用されています。
電子工作、Arduino の取り巻く環境
日本の子供たちがプログラムを学習するようになりました。同様に、ロボットについても学習が始まっています。
生活環境の中に、IoTという言葉が普通に使われるようになって来てもいます。
その反面、電子工作に使う部品などは、一部の通販サイトなどを通さないと入手ができません。部品の多くは、中国製という事でこの先どのような動きを見せるのかもわかりません。
いろいろな影響で、このコロナの状況下で、半導体、メモリーなどの品薄が問題にもなっています。この先、電子部品等のサプライチェーンの大きな再編が起こるかもしれません。
これも、また、不安定な要因になると思います。Arduino についても、互換機や、周辺の安価な部品については、ほぼ全て中国製だといっても過言ではありません。
その一方。社会インフラにはどんどん新しい電子機器が入り込んできています。監視カメラもそうですし、電子マネーもそうです。自分の情報がどのように扱われているのか、どのように取得されているのかさえ、わからない状況です。
それでも、その動きはどんどん進んでいくでしょう。
そのような中、電子工作を通して、Arduino を通して、少しでも、IoT の理解を深め、自分の周りで起こっているパラダイムシフト的なデジタル社会への変革について考えてみてください。
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