タイの道端に、必死に生きている人々

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タイランド、バンコクの二人と地方へ向かうバスターミナルの家族の話です。今、自分は幸せでないと感じている人に知ってもらいたいことがある。

タイの道端に、必死に生きている人々

昔は、日本でも見かけました。戦争で失った足や手で物乞いをする人々です。タイランドのバンコクで私が見たり、知ったりしたことを話していきたいと思います。

私は、以前、タイ人と国際結婚をしていました。現在はいろいろとあり、独り身です。

バンコクの町は、主要交通手段のバス、車やバイク便のタクシー、三輪で有名なトゥクトゥク(簡易タクシー)が行き交っていて、ごった返しています。

町の作りに問題も多く、時間によって、移用できる道が変わる。一方通行が入れ替わるのだ。雨など降るとバスが1時間動かないことも珍しくない。

そんなバンコクの歩道は店の軒先を借りて、屋台を商売している人でもあふれている。

赤ちゃんをお金を出して借りて、物乞いをするお婆ちゃん

赤ちゃんを抱え、通りを通る人にすがるように物乞いをするお婆ちゃんがいる。外国人などは、簡単に寄付をしてくれるのだろう。見ていても、気になる。

しかし、元妻が教えてくれるには、時間で赤ちゃんを借りているんだということです。タイでは、路面店の軒先の屋台も場所代を払っている。

あ婆ちゃんは、大体、後ろの方にいる人にやとわれ座り、赤ちゃんは時間で借りてくる。時には、赤ちゃんをわざと泣かすのです。

タイでは、月に5千円ぐらいの収入の人も珍しくない。東南アジアでは、家族、親戚でお金を稼いだ人が稼げない人の面倒を見る。居候みたいな感じです。だから、5千円でも生活できるのです。

仏教も根付いていて、収入の半分ぐらい寄付する人も多い。何かあるとお寺でいろいろとしてもらう。朝早く起きると、たくはつをする僧侶がまだたくさんいる。タイ人の男性は、大体一生のうち一度は仏門に入る。有名な高官も仏門で学んでいる。そんなことだから、さらに収入が少なくなる。それでも、必死に生きています。赤ちゃんを借りてでも。それは、一人ではなく、沢山います。

手がグーのまま、やけどで開かなくなっている人もいます。手首から先をわざと焼いているんです。そして、物乞いをするんです。これも、よく見ます。

スケボーに乗った青年

バンコクの夜は本当ににぎやかで道にも人が沢山出ています。私が見たのは、一度だけでした。人込みが何かを避けているのがわかるのです。必死に体を載せたスケボーを前に進めている。近所のお店の店主が早く移動してほしいと寄付をする。きっと、善意というわけではないと思う。

口に空き缶をくわえ、スケートボードを繁華街の中、移動する。本当に少しずつ。いたるところが包帯でぐるぐる巻きになっていて、足の包帯の隙間からウジが出ているのである。体全身が動かないのに、必死に動いている。

正直、目を背けたくなる。垢で真っ黒で。でも、必死に生きているのがわかる。決して、赤ちゃんを借りていたお婆ちゃんのような詐欺ではない。

動けないので、いつも同じ屋台の物なのか、どこからか来た人が口の空き缶から、お金を取って食べ物を買ってあげている。

そんな人の前で、何もできない自分がいる。本当に切ない。

トイレットペーパー売りの家族

タイは、バス網が発達している。鉄道や地下鉄、モノレールも出来てきてはいるが。地方に行くには、長距離バスを利用することが多い。エアコン付きとそうでないバス。私はできれば、エアコン付きが良い。長距離バスに乗ると、途中にトイレ休憩をする場所に泊る。道の駅みたいな感じかもしれない。

長距離バスは提携しているこのような場所に必ず止まり、ガソリンを給油する。そのような場所のトイレには、トイレの利用料金と用を足した時の紙を売る係がいる。そして、その後ろには、豪邸が建っているのが普通の光景である。

タイのトイレ事情

簡単にタイのトイレ事情を説明すると、大きなデパートでも一部だけで水洗トイレが使える。

そして、多いのが、ホースに洗剤などシュシュとする時みたいなものがついているもの。それを使って、お尻に手動ウォシュレットをするやり方です。メチャクチャ強力です。濡れたままというわけにはいかないので、紙で拭き、横の箱に入れます。

後は、便器の横に水がためてあるトイレは、自分で桶か何かがあるのでそれをすくってお尻に流しながら反対の手できれいにします。この時も、紙で水を拭きますが、近くのごみ箱に入れます。たまに、外の洗面台の横に共同のごみ箱が置いてあるところもあります。

話を戻して、そんな共同トイレは、しっかりと男性用と女性用に分かれています。その真ん中に係員がいる感じです。ゲートを設けているところもあります。

私が見たのは、タイ人が利用する長距離バスの道の駅です。外国人が乗るようなバスは、豪華ですし、止まるところも違います。特急バスといった感じでトイレ休憩はきれいなところで、停車回数も少なくなっています。

清掃をしやすくするためか、少量の水がずっと流れているトイレがあります。私が見たのはこのようなトイレでした。下は、ビシャビシャです。トイレ前には、子供とお父さんが洗濯置き場みたいに少しだけ枠がされた感じの畳2畳ほどのスペースで入場料と紙を売っています。

私は、濡れたとこに座っている子供とお父さんも気にしながら、普通に用を済ませました。靴が濡れていやだなぁというぐらいです。

バスに戻って、タイ人の元妻に聞くと、あの親子はあそこで寝泊りもしているそうです。寒くないとはいえ、洗濯置き場の本当に枠だけの所でした。

そして、後ろにある豪邸は、トイレ御殿だということでした。

タイでは、肌の色で、大体裕福な家庭か、そうでないかがわかります。貧富の格差が酷いのも知っています。教育を受けられない子供が沢山いることも知っています。元妻は中卒です。連れ子のかわいい女の子2人には、高校卒業までですが、行かせることができてよかったです。

それにしても、あそこで生活している親子が理解できませんでした。ほかにも、住むところがないのか、本当に部屋を借りられないのか、どうして、その仕事をしているのか、聞いてみたいことがたくさんありました。

日本は本当に幸せです。決して、タイは最貧国ということではないです。それで、このようなことが現実としてあります。今、人生に疲れてしまったと思っている方や日本が嫌だと思っている人には、世界を見てほしいです。東南アジアでは陸路で国境を越えると、沢山の子供が傘をさして日陰を作ったり、物を必死に売ろうとしてきます。

内戦している所とか、宗教を理解していない所とか、そのような所ではなくても良いです。もう少し、視野を広く持ってください。前を向き、一歩を踏み出してください。コロナで難しいとは思いますが、あなたの助けになる話であったなら、嬉しいです。

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