清水建設が深海に建設する未来都市構想で夢を見させてくれる。日本は海に囲まれ、近くには多くの海溝を有し、複数の大陸プレートが交差する地点でもある。
清水建設 深海未来都市構想 OCEAN SPIRAL
清水建設は、皆さんも知っていると思います。大きな建物を建てている会社です。そんな会社が子供たちに向け、将来の都市構想を発表しています。その一つがこの未来都市構想「 OCEAN SPIRAL 」です。深海に5000人が住むことができる建造物をつくる構想です。
深海とは、明確な定義はないが、一般的に海面から200m以上潜った海の中を指すという。
(海洋生物学では200m 海洋学では2000m)
基本となる都市(BLUE GARDENと呼ぶ)は直径500mにもなる球体、普段は海面に少し頭を出すように浮かんでいる。台風などが想定されると、海の中に沈む形で都市を守る。
都市の下に都市を上下するための制御システムを備えている。砂と空気を入れた風船のようなものを調整することで管理するみたいだ。
海底まではゴンドラが移動を助けてくれる。ゴンドラは海底に向けてらせん状に降りていき、海底の地下資源採掘場にあるゴンドラの駅まで運んでくれる。
もちろん、深海都市が流されないようにワイヤーで固定はする構造になっている。
深海探査の基地や補給場所としての機能や地殻の変動調査などの研究、開発施設の機能も持つ。
何かわくわくしてくる構想である。
日本は海洋国家であり、深海大国でもある
日本は海に囲まれ、近くには多くの海溝を有し、複数のプレートが交差する地点でもある。
プレートには、大陸プレートと海洋プレートがあり、海洋プレートは大陸プレートよりも強固で密度があるため、海洋プレートは大陸プレートの下に沈んでいくことになる。
日本ではフィリピン海プレートが北アメリカプレートとユーラシアプレートの下にもぐっている。太平洋プレートが北アメリカプレートとフィリピン海プレートの下にもぐっている。
もっと海を目指しても良いのではないか
宇宙開発は、新しい可能性を求め少しずつではあるが進展している。なぜ、深海へは夢を向けないのだろうか?
エネルギー企業や石油等の産出国に配慮して、海底資源の利用を制限してきていたことも大きいと思うが、将来を考えた時にもう少し広い視野で物事を考えていきたい。
近年、やっと、日本も海底資源についての動きを見せてきたように思う。日本は、自然環境としてはとても恵まれた位置にいると思う。活かさない手はない。
生産技術や立地を活かした産業の育成をもっと進めていきたい。そのための活動を将来的にしていけたら嬉しい。自立型無人潜水機(AUV)の開発、その他のインフラ整備を行える民間企業をリードできれば面白い。
今回は、清水建設の深海未来都市構想 「 OCEAN SPIRAL 」について紹介した。良かったら、清水建設の関連サイトを見て、夢を膨らませてほしい。
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