電子工作の基礎知識 抵抗について勉強する

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抵抗器は、電気の流れを邪魔する働きをします。邪魔する大きさを電気抵抗と呼びます。単位としてオームを使います。電子工作の最も基礎的な部品になります。

電子工作の基礎知識 抵抗について勉強する

電子工作では、抵抗は一番に利用する部品になります。英語では「Resistor:レジスタ」と呼びます。この英語の頭文字を取って、電子回路では、「R」で表されます。

電気抵抗は、「Electric resistance:エレクトリック レジスタンス」を略して、普段は「レジスタンス」と呼びます。

単位は、オームを使います。「Ω」というギリシャ文字の最後の文字を利用します。

単位の名称は、電気の基礎的法則のオームの法則を発見したドイツの物理学者、ゲオルク・ジーモン・オームにちなんでオームを利用しています。英語でオームを書くと、「O:オー」から始まり、数字のゼロと間違えやすくなるという事で、ギリシャ語でオームを書いた時に頭文字として利用される「Ω」を利用しています。

オームの法則

R = V ÷ I (電気抵抗 = 抵抗両端の電圧 ÷ 抵抗に流れる電流) 単位はΩ

このオームの法則は、電子工作をしていると、いろいろな場所で出てきます。数式を変換して、電圧を求めたり、電流を求めたりすることができます。

電子回路での抵抗の記号について

電子回路で抵抗を書く時には、2種類の書き方が存在します。「JIS電気用図記号の改定」により、国際的な規格に合わせる形で新しいものに変更になりました。

日本では、従来の記号を、まだ、多く見かけるので両方覚えておくのが良いように思います。

しかし、WTO協定で規格の統一が勧められているので、利用は新しいものを積極的に利用してほしいと思います。

抵抗器の種類について

抵抗器の種類特徴と使い方
カーボン被膜抵抗器細いセラミックの筒の表面にカーボン被膜を形成したもので、汎用で安価なので最もよく利用されています。
高精度、大電力以外の所で利用されます。
金属皮膜抵抗器細いセラミックの筒の表面にニッケルクロム系または、タンタルニウム系の金属皮膜を蒸着させたもの。抵抗値が安定していて雑音の発生も少ない。高精度で高い温度特性を持っています。アナログ回路などで高精度を求める時や、オーディオなどで雑音をなるべく抑えたい時に利用します。
酸化金属皮膜抵抗器細いセラミックの筒の表面に酸化第二錫の被膜を成形したもので、熱に強く、小型でも大電流を流すことができます。電源などの電流が大きい所に利用します。
巻き線抵抗器
ホーロー抵抗器
セメント抵抗器
巻き線をホーローの中に巻き込んだり、セメントでセラミック容器の中に封じ込めたもので、大電力用に利用します。電力の大きなものが必要な時に利用します。
チップ抵抗器厚膜形成により小型平板の上に抵抗を作ったもので、表面実装に利用します。表面実装用の小型抵抗で、角型平板構造となっている。電力により、サイズが異なる。
ソリッド抵抗器炭素粉末などの抵抗材料にフェノール樹脂,ガラスなどの粉末を混合して鉛筆の芯のように加圧成形したもの。負荷電力が大きくとれ、小型で大容量のものがつくれる。幅広い抵抗値が得られ、断線の心配がなく、高温高圧で使用できること、インダクタンスがないため高周波特性がよい、量産が可能。しかし、抵抗値の精度、抵抗温度係数および雑音の点で炭素被膜抵抗器に及ばない。
抵抗器の種類と特徴

以下の本を参考にさせていただきました。

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